2016年から約1年半自社で運営してきた某サイトを「サイト売買Z」さんで売却しました。

WEBサイトの売却については最近特に耳にすることが多く、また実際に運営しているサイトに対して問い合わせフォームから「◯千万、◯億で売って欲しい」ということも増えてきました。ただ、これだけ大きい額のものは、税金的なこともあって中々決断することが難しく、手放すとしてもそれを前提として(会社ごと売るとか)作っていかないと現実的ではないようです。

今回売却したサイトというのはそういうものではなく、数百万円規模の売却事例です。実際に社をあげて同じように制作したサイトではあるものの、こちらがうまく花開かせてあげられなかったサイトです。言うなれば、監督と選手の相性が合わず、別の環境(指導者のもと)に金銭トレードを行ったイメージです。

ですから、私じゃない方が運営すれば大きく跳ねる可能性は十分にあるサイトでした。売却理由も、単純にそのジャンルが好きではないため更新にかける投資のモチベーションが維持できず、結果的に放置してしまったためです。

出会いと別れの季節、寂しくないと言えば嘘になります。売上が芳しくないながらも他のサイトと同じように手塩にかけて育ててきたのは事実なので、引き取ってくれた方には感謝とともに、どうにか今以上に活かしてほしいと願います。

売却サイトのスペック

運営開始:2016年冬
売上:約10,000円/月
PV:約20,000~30,000
特筆事項:某ASPサイトコンテスト受賞
コンテンツ:約150記事、1記事平均2000文字(全て自社スタッフによるオリジナル)
総投資額:約50~100万円
ジャンル:生活

機密事項に触れる内容が多いためあやふやな表現にしています。

サイト売買を通じて利用した便利なサービス

  • エスクローサービス

商取引の安全性を保証する仲介サービス。「エスクロー」とは「第三者預託」の意味である。商品の値段交渉がネット上で成立した時点で、売り手と買い手の間にエスクローサービス提供会社が入る。そして、買い手から代金を一時的に預かり、売り手からエスクロー会社への商品の到着、確認後に代金を売り手に支払うシステムである。

出典:コトバンク

エスクローサービス提供会社がサイト売買Zさんにあたります。やり取りがデリケートな金銭管理もスムーズに行うことができました。またサイトが完全に買い手に移行するまでは入金されないため、買い手にとっては良い環境だと思います。

サイトの移転は、ドメイン会社・サーバー会社など様々な機密情報が必要になり、当然早く入金してほしいので積極的に情報提供し、進めることができました。

「弁護士ドットコム」が運営する、クラウド上で契約書の締結ができるサービスです。契約書の捺印や郵送の手間がなく、オンラインで確認・締結することができます。契約の締結を離れた場所で1日で完結…。僕も過去お固い財閥系の会社に勤めており、この面については苦労した経験があったため驚きました。

サイト売買Zを利用した理由

主な理由は3つです。

  1. 単純に信用できそうだったから
    Twitter上でサイト売買Zの管理人と相互フォローの関係にあり、一度絡んだことがありました。恐らく当人は覚えていないと思います。日々の発言内容からも信頼が置けそうだと感じたので選びました。
  2. 少額のサイト売買についてハードルが低かった
    個人的には小規模のサイト売買について大手の仲介会社を利用することに抵抗がありました。なんだか無碍に扱われそうで。ただ、サイト売買Zさんがそこを目指しているのかは分かりません。
  3. SEOに関する知識について理解・実績がある
    サイト売買Zさん自身がSEOやサイト運営に関して知識を要しているため安心しました。

査定→売却→入金までの日数

査定に出し、サイト内で売りに出されたのが3月26日。サイト売買Zさんに問い合わせて、必要事項を入力したらすぐに公開スタートとなりました。

実際に売れたのは4月3日で、その間に交渉・問い合わせが全部で4件ありました。どういった問い合わせが来ているのかは分かりませんが、問い合わせをした方にサイトを公開しているようです。

そして契約の締結・譲渡(ドメイン・サーバー移転)など、具体的な手続きを進めながら、完全にサイトが移行したのを確認して初めて入金となります。それが4月12日でした。大体半月くらいの間お世話になりました。

初めてのサイト売買、感じたこと

査定と買い手が見つかるまでの期間は、1ヶ月から2ヶ月、査定時には「12月末まで待つ」と書いたほどに長期戦を覚悟していたので、正直こんなに早く決まるとは思いませんでした。ただ実際にサイト売買Zさんの案件一覧を見てみると、私の目から見ても売れるもの・売れないものはハッキリしているように感じました。

価格は多少影響しても、売れるものはすぐに売れていくのだと実感。特に「ジャンル」がよく見られている印象でした。魅力的なジャンルはアクセスや売上が乏しくても問い合わせが多数集まり、逆にアクセスがいくら多くてもジャンルが魅力的でないものは問い合わせが少ない印象を受けました。

うちの場合、ジャンルが魅力的…と言うにはおこがましいかもしれませんが色々な活用ができるもので、かつホワイトサイトとしての純アクセスが安定的に集まっていたため評価を貰えたのだと思います。大きく販売価格を引き上げるには当然サイトの売上が重要となりますが、販売価格200万円以下の場合はジャンルが魅力的であれば多少強気の価格設定でも売れていくと感じます。他の案件と自分の売りに出しているサイトを見てそう思いました。

あとは300万超えると相当魅力的なサイトじゃないと売れなそう・・・。実際300万以上で売れている案件はジャンル・PV・売上など全て揃っているもので、売主が「売れればラッキー」感で300とか500とか値付けしているものは絶対売れてない。

もちろん、それだけお金が無いと買ってくれないわけですから、今後高値で売ることを考えるとそこを意識しないとダメだなぁと感じました。

サイト売買で特に大変だったこと

サイト売買Zさんでのサイト売買において、特に大変だったのは、買い主とのコミュニケーションです。

具体的にどうやってバックアップファイルやDBを渡せばよいのか、「サイト売買Z」という仲介人がいる中で、またセキュリティ面から買い主に対して聞いてもいい情報などがイマイチ分かりませんでした。ただ、実際にサイトを移転するのであれば、「全部」聞かないとできません。その三者間のやり取りも全て「メール」ということは多少「?」がありました。

確かに終わってみればWEB上ですべて完結できるこの仕組みはとてもすごいと思います。しかし、とんでもない機密情報をメールで三者でやり取りするというのはなんとなく違和感がありました。

分からないこともサイト売買Zさんに聞けば教えてくれるのですが、やるべきことの舵取りをしてくれるわけではなく、「今自分は何をしなければいけないのか?」思考停止するときがありました。かろうじて、昔自分一人でサーバーの引越しをやったことがあったのと、プログラマーが自社にいるのでなんとかなりましたが、全く初めての場合は大分苦労するのではないかと思います。

今後はここも変わるとは思いますが、情報の管理面で少し不安を感じました。

しかしこのたった半月の間に、実際にサイトが売れて、まとまったお金がすぐに入金された事実は、終わって考えてみるとすごいことだったんだなと思います。一度この流れをつかんでしまえば、つまりリピーターとしての立場でこの仕組みを改めて見てみると、確かに無駄がそぎ落とされていることに気づきました。今後は「サイトを買う」ということもしていこうかなと思います。

つまりは、サイト売買Zさん、買い主の方、ありがとうございました。

追記(2018/5/2)

サイト売買Zさんからリアクション頂きました。