海外に向けた情報発信のために、初手として「台湾」をターゲットとしたWEBサイトを製作することになりました。といってもコンテンツから何まで一から立ち上げるのではなく、日本で既に実績を作った当社のサイトを台湾語に翻訳して公開するだけです。

「だけ」と言うと簡単そうに聞こえますが、これが色々面倒臭い。それに際し気になったことや、公開までに疑問に感じたことをまとめました。

※注意
個人的な備忘録です。ネット上に公開されている既存情報を自分なりに整理してまとめたものなので、正誤の責任は取れません。ありきたりな内容なので揚げ足は取らないでください。

ドメインはどうする?「.tw」

「.tw」は台湾の国別コードトップレベルドメイン。日本の場合は「.jp」です。まずこれを新規サイトのドメインとして設定。

サブディレクトリ、サブドメインとして設定すれば成果発生は早いと思いますが、既存サイトの情報精査を含めてまっさらなサイトからスタートすることにしました。今日本でサイトを公開する場合、新規サイトのインデックスや順位の付き方は厳しくなっていますが、台湾であればまだ問題ないと考えました。

海外サーバーを準備すべきか

海外向けにWEBサイトを公開する場合、現地のレンタルサーバーを借りる方が速度面で非常に有利になります。
特にアメリカのサーバーは日本のサーバーよりハイスペックのものが多いため、現地のサーバーを契約した方が圧倒的に有利。Whois情報等を現地のレンタルサーバーの住所にしておけば信頼性も高くなります。

しかしこれは、公開先の国にそれだけ魅力的なサーバー会社が存在していることが前提です。実は台湾には日本やアメリカのように選べるだけのレンタルサーバー会社が存在せず、またスペックもかなり微妙。日本のサーバーを利用しても、数万程度のアクセスなら十分対応可能。マネージドサーバーを契約しているならそれこそモーマンタイ。

台湾のレンタルサーバーの場合、コントロールパネルの操作性や、トラブルが起きた際の中国語による対応など、色々と面倒なことが多そうだと感じました(日本語対応している台湾のレンタルサーバーはない)。

むしろ、JAPANブランドのサーバーを利用して運営しているサイトの方が台湾では信頼性が高まるのではないか、「日本人が台湾向けに運営しているWEBサイト」の見え方はそれほど悪くないのではないか、と考え日本のサーバーで運用することにしました。そもそも日本向けの商品・サービスを紹介していくサイトなので。

キーワードボリュームのチェック方法は?

色々調べていたらキーワードプランナーで他国の検索ボリュームも調べられることが判明。何千回と見てきた画面なのに、こうしたきっかけが無いとまあ押さないボタンです。

試しに色々な台湾語(中国語・繁体字)を調べてみましたがボリュームチェックは問題なさそうです。また海外の検索エンジンの動向をチェックできる「GRC」の海外対応版「GRC-W」が台湾に対応しているとのこと。検索順位チェックもOKです。

翻訳した記事はコピーコンテンツにならないのか

結論から言うと、コピーコンテンツにはならないようです。
しかし、①著作権に関する問題、②自動翻訳ツールを使用した際のスパムの問題、この二つについて考える必要があります。

著作権に関する問題について

今回たまたま実績のあるサイトを翻訳して海外SEOを始めようと試みたわけですが、当社のサイトを先に他社が翻訳して公開している場合も考えられます。

それは当然、原文を執筆した当社に著作権があるため摘発することが可能です。著作権を得ると同時に「翻訳権」という「当社が当該コンテンツを翻訳できる権利」も得ることができるため、他者が当サイトを勝手に翻訳することも、当社が海外のサイトを日本語に翻訳して公開することも禁止です。

当社が他サイト様のコンテンツを勝手に翻訳・公開することは絶対にありませんが、当社のコンテンツが守られるという点で非常に安心しました。しかし勝手に翻訳されていたとしたら実際に見つけるのは難しそう…。

自動翻訳ツールを使用した際のスパムの問題

法律上問題がなくても、公開した記事が「スパム」と判断されてしまっては意味がありません。その原因になり得るのが「自動翻訳ツール」を利用した翻訳です。

翻訳ツールは非常に便利で、AIの発達もあって私も海外旅行で必ず利用します。しかし、自動生成された文章には慣用的な表現や、習慣、人柄、コンテキスト等が加味されない機械的、違和感があるスパミーな文章になりがちです。

コンテンツの「質」が問われている血の海日本のSEO事情を加味すると、今後日本を追い抜くと考えて台湾に先手を打つ上で、自動翻訳ツールを使った文章を放り込むのは賢明ではありません。それなら、圧倒的なクオリティ、台湾人が自然に読み込める翻訳のコンテンツを投入し、2周・3周と後発に差を付けた方が良いと考えました。

台湾語翻訳が可能な人材の確保

ドメイン、サーバー、コンテンツは準備完了。デザインは台湾向けに当社で行います。法律上の問題や、Google神のお考えも理解しました。

そして実際に手を、頭を動かしてもらう、台湾語への翻訳をしてくれる人材確保はどうすべきか、これが一番大変です。現状、「afb」を運営する株式会社フォーイットでは、メディアに対して台湾語への翻訳サービスを提供してくれています。

しかしこれはPPC、リスティング広告メディア限定のサービス。SEOメディアへの翻訳サービスは現状提供されていません。アドの方が即金性がありますから当然といえば当然…。SEOメディアの場合は自社でクラウドワークスなどから翻訳家を探した方がいいかもしれません。

ということで、クラウドワークスで募集を開始しました。

がんばるぞっ

海外向けのWEBサイト運営は正直腰が重かったのですが、ひょんなことから話が進みここまで来ました。今ではこれからどうなるのか楽しみしかありません。これで失敗してもドメイン代やサーバー代、翻訳代と、高く見積もっても◯◯万くらいの損失でしょう。

今懸念していることは、

  • 良い翻訳家と出会えるか
  • 翻訳されたコンテンツのクオリティを自分でどう判断できるか(台湾語がわからん)
  • 日本で価値を作ることに成功したものが台湾でも通じるのか

この3つです。とりあえずやってみます。

なおこれは「備忘録」です。

今回参考とした記事